ショット時、グリップとシャフトの間にはトルク(ねじれ)が発生します。
これまでのクラブ開発では見過ごされがちだったトルクに、イオミックは注目、
トルクを最大限に抑え、安定した弾道を導くグリップ開発のために、独自の研究を続けています。
従来、グリップの素材として使用されていたラバーでは、トルクの抑制効果に限界がある。そう考えたわたしたちは、新たな素材としてエラストマー(樹脂)に着目しました。そして、プラスチック素材メーカーとの共同開発から、ゴルフグリップのための新素材「IOMAX」が生まれました。
同一のシャフト・ヘッドに装着したイオミック製グリップと他社製グリップをスイングロボットに掛け、インパクト時に生じるクラブヘッドの動きと、打ちだされたボールの軌道データを分析しました。
「グリップトルク測定器」によるオフセンターヒット時の実験でイオミック製品のトルクは8.9ydプッシュアウトする計算でしたが、実際のスイングを再現した実験では、ボールにサイドスピンが加わり、プッシュアウトの距離は17.3ydとなりました。対して他社製品では30ydに。12.7ydもの違いが発生することが証明されました。
これらの実験から、イオミックの製品はトルクを最大限に抑え、安定した弾道を導くことが明らかになりました。ソフトな握り心地としっかりとした質感をもつイオミックのグリップは、左右へのねじれを抑え、インパクト時におけるトルク(ねじれ)の軽減を実現しました。
より正確で安定した弾道を求めるならば、グリップ選びは、ヘッドやシャフト並みに重要な要素であることが、ここに実証されました。このように実験したデータを今後の新しいグリップ開発に活かしていきます。